山口町にはいくつかのかやぶき屋根の家が残っています。
かやぶきを維持することの大変さから、その上にトタン屋根をかぶせた家も多くなっていますが、それでもまだ何軒か、かやぶき屋根の家を見つけることが出来ます。
山口町船坂にも数軒のかやぶきの家がありますが、そんな中の一軒が、本当に偶然の出会いが重なってたくさんのボランティアの活動で再生中です。
船坂にある(株)古材問屋と武庫川女子大学の建築科の学生、高槻の河原工房が加わっての活動が始まったのは2006年に遡ります。
船坂の古材問屋に その家の解体が依頼されてきたとき、武庫川女子大の学生と高槻の河原工房が出会い、そこから有志での再生活動につながりました。その後も武庫川女子大の後輩たちが受け継いで、今も再生活動をしています。
基本的に月に一度の活動はボランティアによって輪が広がり、崩れそうになっていた家は水平をとり戻し、かやの屋根も半分吹き替えました。 「天井から見て江戸時代のものと分かるんです。」という河原工房の会長は『昔の姿を再現したい』という熱い想いで、ボランティアの人たちの水先案内人を勤めておられます。
地元の住民と芸術家が一緒になって作り上げている『西宮船坂ビエンナーレ』では、見学にこられる方の休憩所として大きな役割を担っています。
古民家再生の活動はこちらの『古民家族』のホームページを見てください。