終戦後、若者たちが集い、山口青年団(船坂地区を除く)が新たに結成されました。楽しみを求めて娯楽活動が盛んになり、素人演芸会が人気を集めました。
田植えも終わったころ、若者たちが、下山口公会堂で「狸御殿」などの演劇に加え、手踊りや音楽の演奏を巧みに演じ、拍手喝采でした。
当時を知る山口町の下平尾秀子さん(86)は「芝居のうまい人は役者並みの人気でした。また、練習は男女の出会いの場でめでたい話も数多くありました」と懐かしんでいました。でも、演じる人が少なくなり、昭和28(1953)年には姿を消しました。
最近では演芸会に代わり山口に市民ミュージカル劇団が誕生。脚光を浴びています。
【宮っ子(山口版)やまぐち異聞録より】