復活した名来の神楽
公智神社の秋祭りや名来神社の水神祭で奉納される名来の神楽は明治の中ごろに、隣の平田村(現在の神戸市北区道場町平田)から若者が教わったといわれています。
その後、青年団が中心となって引き継がれ、一度衰退しましたが、消防団有志の熱意によって20年ぶりに復活を果たしました。
今では「山口町古文化保存会」の「神楽舞曲育成部会」として受け継がれ、会長の上本淳一さん(62)は、「復活した名来の神楽をしっかりと後生に伝えていきたい」と力強く話していました。
神楽舞の流派は「尾張流」といわれ、「荒神祓い」や「剣の舞」などの五つの演目があります。秋祭りの前日には名来地区の各家を巡り、かまどの神へのおはらいをする「荒神祓い」も行っています。
また、最近では近隣の老人施設や福祉施設の要請による慰問訪問や「西宮山口アルキナーレ2018」において、神楽舞を披露するなど活発な活動を行っています。
【宮っ子(山口版)やまぐち異聞録2019年5・6月号より】