山口町の竹篭づくりは、明治期には国外にも名を知られるほどでしたが、プラスチック製品などの台頭とともに産業としては成り立たなくなり、現在の山口には、これを生業としている方はいません。
しかし、2008年ごろから、竹細工をもう一度山口の伝統工芸として復活させたい、という人たちがグループを結成し、地道な活動を展開されています。
下の写真は、作品の一部です。
以下は、このグループのメンバーである下山口の橋本正さんにインタビューをしたものです。
“親が、年中竹細工をしていたので、高校を卒業するまで主として真竹から竹篭をつくる作業を手伝っていた。
サラリーマンになってからは、一切竹細工からは離れていた。
地元の知り合いに進められ、竹とんぼを作って地元の“さくらまつり”に出品したのがきっかけ。
しかし、竹とんぼは、子供の怪我が心配で1年程度で中止。
現在は、風車などを作り、地元の数人のグループで活動。
なかには、三田まで技術を習得に行き、竹篭を作っている人もある。”
※下の写真は、クリックすると大きくなります。
今までの主な活動実績は
有馬川緑道で開催されるさくらまつりに出品
山口ホールで竹細工教室
地元の幼稚園、小学校で竹細工教室
門戸厄神のであい市に出品
西宮酒ぐらルネサンスに出品
阪急西宮ガーデンズで竹細工教室など多数
伝統工芸の復活を目指して
技術を伝えていくためには若い人たちの参加が不可欠です。
風車づくりは、見た目には簡単そうに見えますが、真竹から幅3ミリ・厚さ0.3ミリの竹ひごを作る技術がなければできません。
こうした技術の習得には時間がかかります。その分完成した時には大きな喜びがあります。