・・ありし日の夫婦松
山口夫婦松公園
かっては上山口の松栄橋から東方向を見ると、富士山の形をした丸山を背景に、一本の太い松が立っていました。
樹齢400年以上、16世紀末の天正年間に「豊太閤が自ら植えた名木なり」と伝えられ、地域のシンボル的な存在でした。地上1m程のところから2本に分かれた幹(男松と女松)が抱き合うような姿で立ち「夫婦松」と呼ばれていました。
ところが、昭和54(1979)年9月の強風で女松が倒れ、翌年の8月には男松がマツクイ虫の被害を受け、惜しまれながら、昭和56年に伐採されました。
その跡地近くの公園は、名木をしのび「山口夫婦松公園」と名付けられています。
【宮っ子(山口版)やまぐち異聞録より】