今年の市民ミュージカル劇団『希望』の公演は
ミュージカルファンタジー「こうのとりが飛ぶとき ハイライトバージョン」です。
場所:西宮市山口ホール
日時:8/25日 土曜日
13時、17時、2回公演
☆ チケットは山口ホール受付ほかにて発売中!!
大人 2,800円
中学生以下 1,300円
チラシはこちら→こうのとりが飛ぶときチラシ
山口ホールへはさくらやまなみバスが便利です。
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人間は進んできた道を、今、問い直す。
人と自然と共存というテーマを、
ファンタジックに描いた
21世紀のエコロジー・ミュージカル。
これは、コウノトリをシンボルに、
すべての生き物に捧げる地球讃歌です。
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〈あらすじ〉
作・作曲・演出:髙井良純(たかいよしずみ)
野生復帰を告げる記者会見が始まった。1971年の絶滅からの、並々ならぬ苦労を振り返り、感慨ひとしおの研究員たち。こうのとりがいよいよケージを出る前に、二度と過ちを繰り返さないため、絶滅に至った道筋をたどることにする。
場面はタイムスリップして、昭和の初めのとりのこの森へ。平和に暮らしているこうのとりたち。「人間はどうして空を飛べないの?」こうのとりの「マーちゃん」は、仲間の「博士」に疑問をぶつける。
鳥は鳥、魚は魚、人間は人間。それぞれが自然に生きることが大切と、博士は答える。マーちゃんは、里に出て、輪回しの上手な少年、太郎と出会う。
しかし、農夫たちには、苗を踏むなと追いたてられてしまう。
時代は戦争に突入し、松やにを油にするため、人間は松の木を切り倒した。そして戦後、太郎も人が変わり、農薬のセールスで大もうけをしている。全てが人間本位に進められていくなかで、ビニールを食べた「トット」が死んでしまう。次第に羽が動かなくなり、体がだるく、目も見えなくなるこうのとりたち。次々と仲間は死んでゆき、最後に残った1羽もついに倒れ、日本のこうのとりは絶滅してしまった。
人間の冒した絶滅の歴史をたどり終えたケージのこうのとり達に、研究員や記者たちも加わり、レクイエム(鎮魂歌)が捧げられる。
場面は再び野生復帰の記者発表に戻るが、マーちゃんが行方不明に...。
マーちゃんは一羽、外の世界に飛び出して、いろいろな困難に遭うが、勇気を出して青い空へ翼を広げようと、決心して歌う。
研究員たちは、いなくなったマーちゃんの帰りを心配顔で待っている。ケージのこうのとりたちは、いつここから飛びたてるかと、思いを訴える。
やがてマーちゃんがお腹をすかせて帰ってくる。他のこうのとりたちは、ケージの外は安全だと、心躍る気持ちを歌い上げ、喜び合う。
いよいよケージを開けるという日の前夜、研究員たちはこうのとりたちと別れる寂しさで感傷的になっている。そこへ、こうのとりが現れて、プレゼントをそっと置いていくのだった。
歓喜にあふれるこうのとりたちが、今、大空へ飛び立っていく。翼を広げ、人々の祈りを乗せて。