現在の有馬山口線は、道路の幅が狭く歩道の確保が十分とは言えません。
また、土日の夕方などは有馬温泉に向うバスや乗用車で大きな渋滞が発生するので、排気ガスや車での移動がしにくいなど、生活環境に関わる問題で沿道住民は悩まされてきました。
こうしたことから、地元では、一日でも早くバイパスが整備されるよう兵庫県などに要望をしてきました。
バイパスの整備は平成6年度に着手されましたが、ほぼ20年を経て、やっと来年の夏に完成する運びとなりました。
※上の写真は、現在の工事の状況です。
このバイパスは、旧国鉄有馬線のかつての軌道上に整備される計画で進んだため、山口町中野に残っていた有馬線の橋脚も、一部を除いて取り壊されました。(残っている一部の橋脚が上の写真で確認できます。)
※国鉄有馬線についての詳しいことは⇒こちら
夏草や兵どもが夢の跡(松尾芭蕉)
有馬に行く観光客を乗せて雄雄しく進んだ列車を記憶している人がだんだんと少なくなってきました。
夏草だけが時代の移り変わりを見ているようです。