今年の本田さんのホタル調査は、6月30日で終わりました。(⇒山口のホタルとともに16年 本田三延さん)
今年は雨や強風の日も多く、本当にご苦労様でした。
16年間ずっと続けてこられたことに頭が下がります。
今年の調査を終えた本田さんに、インタビューをしました。
<本田さんが観測された今年(2011年)の記録>
有馬川のホタルの記録⇒
編集部:ホタルの保護活動のために、例年いろいろと取り組まれていますが。
本 田:今年取り組んだ内容は、今までと特に変わりはありません。
有馬川緑道の水銀灯の消灯、啓発ポスターの掲示、有馬川・船坂川の除草時期をホタルの生息時期からはずすことなどです。
編集部:今年のホタルの数などは例年に比べて、どうでしたか。
本 田:5月19日から6月30日までの調査では、有馬川のホタル数は7,144匹です。
昨年は5,616匹、その前の年は14,549匹でした。今までの最高は2007年の18,094匹、最低は1999年の1,215匹です。
編集部:ホタルの数に一番影響があるのはなんですか。
本 田:前の年にホタルの幼虫が食べるカワニナの数が、ホタルの出現に一番大きな影響を与えます。
ただし、雨が降っているときや、風の強い日、それと気温が低いと、成虫がたくさんいても、ホタルがあまり光を出さないことがあります。
編集部:今年の一番ボタルは、5月19日でしたね。毎年この頃ですか。
本 田:いいえ冬の温度が関係しています。暖冬で、4月に一番ボタルが出たこともあります。
編集部:ホタル観賞に来られた方の数は昨年と比べてどうだったですか。
本 田:今年は、すごく増えました。昨年の五割り増しぐらいです。
特に、平日でも100人を超える人数を見たのは、今年が初めてです。
編集部:人が増えた原因はなんでしょうか。
本 田:やはり、ホームページ「西宮山口」の存在が大きいと思います。
ホームページを見たと言ってこられた方が何人もいました。それも、今まで人を見なかった場所で出会うことがよくありました。
それと、昨年は、さくらFMだけだった取材が、今年は、NHKテレビ、ケーブルテレビのベイコム、さくらFM,それに産経新聞の取材がありました。
編集部:ホタルウオークラリーには、子供たちを中心に、毎年たくさんの方々が参加していますが、陰で支えている地元の方々がいらっしゃいますね。
本 田:そうですね。山口・船坂校区青少年愛護協議会が主催ですが、西宮山口交通指導員会に所属する交通指導員、青少年補導委員、さくらやまなみバス利用促進協議会、山口町自治会連合会(エココミュニティ会議)の方々の協力が無ければできないイベントです。
編集部:最後に、来年はこうしたい、と思っているようなことはありますか。
本 田:ホタルウオークラリーは、昼間になにかイベントをして、夜にホタルを観賞するといったことなどができないか。考え中です。なにかいいアイデアがあったら教えてください。
それと、うまくいくかどうかわかりませんが、来年に向けて、ホタルブクロ(蛍袋・別名「釣鐘草」)を栽培して、子供たちにプレゼントできたら嬉しいなと思っています。
編集部
私たちは、ホタルの保護活動を通じて、先祖が守り育てた里山を大事にする心を育てたい、といつも考えていいます。
本田さん、また来年よろしくお願いします。今年のホタルの詳しいことは⇒こちら